ガラス端面研削用クーラントの技術紹介

ガラス端面の研削剤

エクセムライトG-987は、加工工具に対する冷却性に優れており、ダイヤ工具の寿命向上に効果を発揮します。本性能により、高価なダイヤモンド工具の寿命が向上、加工工程全体のトータルコスト削減に繋がります。

エクセムライトG-987の詳細（PDF）

■特徴と性状

ガラス端面研削時において一般的なクーラントの役割とは

1 ガラスとダイヤ摩擦時の熱除去(冷却性)

2 ダイヤモンド工具寿命の延長

3 安定した加工性と仕上がり面を得る

4 装置・加工工具の防錆性

などが挙げられます。例えば、クーラントの性質として起泡性を持ってしまうとクーラント液中に気泡が混入し、気泡の体積分クーラントが本来持つ冷却性が損なわれてしまいます。これによって熱に弱いダイヤの磨滅につながり、結果的にダイヤモンド工具の寿命が短くなります。このように上記性能を発揮することも必要ですが、上記性能を阻害しないような物性もクーラントには求められます。

これらの性能・物性を満たすクーラントとしてスタンダードタイプのG-987、研削加工後のクーラント成分の洗浄性を重視し、界面活性剤を用いることにより浸透性を持たせることで加工性と洗浄性を両立したG-988（試作段階）、加工機械などに用いられるアルミニウムの防食性を考慮しpHを調整したG-989（試作段階）と本シリーズでご使用条件に応じたクーラントの提案が行えるよう進めております。