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チクソトロピーとはせん断応力（撹拌、圧送、塗装作業等）をかけることで粘度が低下し、静置状態では粘度が上昇する性質のことです。塗料粘度を上げるだけでは、塗装作業性、塗膜外観の低下といった問題が起こりますが、塗料にチクソトロピー（揺変性）を付与することで改善できます。
粘性挙動を示す原理は、流動性が無く、静置している状態では分子鎖の中のアミド結合同士が水素結合を行う事で、緩やかな凝集構造（ネットワーク）を形成します。これにより、塗液全体にチクソトロピーを発生させます。一方、シェアがかかった時は、アミド結合同士の水素結合が外れ一時的に減粘します。
粒子に親和性のある官能基を導入したポリマーが、粒子の吸着基を介して吸着し、架橋構造を形成することで揺変性を発揮します。また、ポリマー鎖の絡み合いによる増粘効果も期待できます。
アマイドタイプの製品と比較してマイルドな揺変性を示しますが、高い沈降防止性を発揮します。
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